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大相撲の用語解説/と
と
- 東西
- 番付を二分するための区切りで、同じ番付階級にいる力士を基本的に等分して振り分けます。東と西では東が格上となり、横綱や大関などが一人の場合は東に位置します。番付だけではなく、支度部屋や土俵下の控えなども東西で分かれています。
- 同体(どうたい)
- 取組をしている両者が同時に土俵に倒れる、もしくは同時に土俵外に出てしまうことで、勝負審判が勝負結果をこの同体と判断した場合は『取り直し』となります。
- 徳俵(とくだわら)
- 取組を行う土俵を示すために円状に埋められた俵のうち、円の四隅に俵一つぶんだけ外側に配置された俵のことを言います。
- 床山(とこやま)
- 力士の髪の毛を髷(まげ)状に結い上げる人のことを言います。日本相撲協会に所属し、力士と同様に技術や経験によって6つからなる階級に分けられています。
- 年寄(としより)
- 日本相撲協会の役員で、相撲部屋で力士達を指導・監督する役割の人のことで、『親方』と呼ばれることも多いです。
- 土俵
- 相撲を取るための土で作られた競技場のことを言います。基本的にはこの土で作られた四角推台(ピラミッドの下の方だけを切り取ったような形)そのものを指しますが、実際には俵で囲まれた取組を行う領域のことを言うことが多くなっています。
土台部分の四辺は一辺6.7m、勝負を行う領域を示す勝負俵は直径4.55mとなるよう円状に配置されています。 - 土俵入り
- 横綱を除く幕内と十両の全力士が、それぞれの番付の取組が始まる前(※十両は幕下の取組が残り五番となった時点)に行う儀式のことを言います。横綱が行う土俵入りについては『横綱土俵入り』をご覧ください。
東西それぞれの力士が花道(はなみち)の奥から番付の低い順に入場し、一人ずつ順に土俵に上がって勝負俵を囲むように外側を向いて並んでいきます。全員が並び終えたら土俵の内側に向き直り、柏手(かしわで)を打って右足を挙げ、化粧まわしを両手で掴んで持ち上げる、という所作を行います。 - 止め名(とめな)
- 野球で言うところの永久欠番のようなもので、使うことのできない、もしくは使われることのなくなった四股名のことを言います。具体的には以下のようになります。
- 年寄として名前が使用されているもの(出羽ノ海や不知火など)
- 現役時代の実績が特に優れていたもの(雷電や双葉山など)
- 一代年寄として認められたもの(大鵬や貴乃花など)
- 部屋の消滅などで実質的に止め名となっているもの(梅ケ谷など)
- 巴戦(ともえせん)
- 本場所最終日の取組を終えた時点で、最多勝ち数の力士が三人いる場合に行う優勝決定戦のことです。
最初にくじ引きをして『〇』が書かれた紙を引いた力士が待機となり、残る二人で最初に対戦します。その後、勝った力士と待機していた力士が対戦し、最初に連勝を達成した力士が優勝となります。 - 取組
- 相撲の試合のことを言います。『割(わり)』とも言います。
- 取り直し
- 試合のやり直しを行うことを言います。勝負結果が判断しにくく、勝負審判が協議した結果『同体(どうたい)』と判断された時や、『水入り(みずいり)』の後、再度水入りとなりそうな場合はいったん試合を止め、その取組の二番、もしくは一番後にこの取り直しを行います。
この徳俵、攻め込まれた力士が『徳俵』で『得』をするために作られたかのように思えますが、本当は屋外で相撲を取っていた時の名残だそうです。屋外の屋根のない土俵では雨が降ると土俵内に水が溜まってしまうため、その水を履き出しやすくするために作られていたのだそうです。