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大相撲のルール
取組に関してのルール
『土俵上でまわしを付けた選手(力士)が一対一の素手で行う武道/格闘技』が大相撲の格闘技としての基本であり、この両者の対戦を『取組』と言います。取組に関しての主なルールは以下の通りです。
- 取組は両者の暗黙の了解で決まる『立ち合い』で開始される
- 手で使って良いのは手のひらだけ。拳で殴ったり肘打ちなどは反則となる
- 足はひっかけたり払ったりするのはOKだが、胸やお腹を蹴る行為(キック)はNG
- 頭突き/目やのどなどの急所を突く/故意にまげを掴む、といった行為は反則となる
※反則行為に関しては『決まり手と非技について』にて詳しく説明しています。
上述のルールにのっとって取組は行われ、勝敗は以下のいずれかによって決定します。
- どちらか一方の体が土俵外に着地する
【例】相手の力士を土俵外に追い出したりした場合 - どちらか一方の足の裏以外が着地する
【例】土俵内で一方の選手を転倒させたりした場合 - 反則行為を行った場合
【例】故意にまげを掴んだりボクシングのように握り拳で殴ってしまった場合
取組(試合)開始までの手順
大相撲では力士が実際に取組を行うまでに、動作手順や作法が細かく定められています。ここでは、土俵に上がってからの動作手順/作法について紹介していきます。
塵手水(ちりちょうず)
蹲踞※1の姿勢で柏手※2を打った後に両手を大きく広げ、掌を返すことを言います。『私は手に何も持っていません。正々堂々と素手で勝負をします』という意味があります。
※1:蹲踞(そんきょ):かかとを上げて両膝を開いて腰を落とし、上体を真っすぐに起こした状態のこと
※2:柏手(かしわで):神様を拝む時に掌を打ち合わせて音を鳴らすこと
仕切り
土俵上で双方の力士が視線を合わした後、腰を落としていって仕切り線に拳をつくことを言います。仕切りは番付ごとに定められた制限時間内では何回でも行うことができ、通常は制限時間いっぱいを使ってこの仕切りを繰り返します。立合い
仕切りの状態から、双方の力士が暗黙の了解で同時に立ち上がってぶつかることで、実際の試合はここから始まります。この立合いという試合の始まり方は他の武道/格闘技などには見られない相撲独特のもので、行司(他競技で言うところの審判)は試合開始を告げるのではなく、試合開始(立合い)が公平に行われたかどうかを確認する立場となります。