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スタート直後から激しいポジション争いが勃発。高度な駆け引き必至の1500m競走
1500m競走のルール
1500m競走とは
1500m競走はトラックを三周(1200m)と3/4(300m)走る中距離種目です。短距離走とは異なり、この1500m競走は12名、もしくは15名で1組として競います。
スタートラインは第2コーナー出口(バックストレートの入口)に位置し、『オープンレーン』でスタートし、フィニッシュまで全てレーンに関係なく走ります。
オープンレーンなのでスタート直後から激しいポジション争いが始まるため、勝つためには自身の走力(速さ)だけではなく、同走する他選手との駆け引きも非常に重要となる種目です。
この1500m競走は世界記録と日本記録の差が男女ともに10秒以上もあり、オリンピックや世界選手権などでの参加標準記録が日本記録を上回っているため、日本選手には参加すること自体が困難な種目となっています。(;_;)
スタートについて
スタートは短距離種目のようにクラウチングスタートで行うのではなく、立ったままの『スタンディングスタート』で行います。『位置について』の合図でスタートラインまで進んでスタート姿勢を取り、静止します。全選手が静止したら号砲(ピストル)が鳴らされ、スタートします。
スタートの姿勢を取った後は声を出したり動いたりするような行為(腕をぶらぶらさせたりするのもNG)は禁止されており、もしそのような行為があればスターターはスタートを中止します。
この日本語での指示は実際は学校の体育レベルでしかなく、競技会などであれば『位置について』は英語で『On your marks(オン・ユア・マークス)』と言います。
フィニッシュについて
フィニッシュ(一般的にはゴールとも言われる)とは、『選手の胴体がフィニッシュラインの垂直線上に達した時点』とされています。胴体とは頭・首・手足を除いた部分を指し、一般的には胸部が最初に到達します。また、フィニッシュラインは最も手前(スタートした方に近い)側の端に達せばOKです。
大きな大会では、スリットカメラと呼ばれるカメラ(フィニッシュラインを通過する瞬間だけを写し取る特殊なもの)を使った写真判定システムが採用されています。
世界記録 男子1500m競走 歴代5傑
タイム | 名前 | 国籍 | 記録日 | |
1 | 3分26秒00 | ヒシャム・エルゲルージ | モロッコ | 1998年7月14日 |
---|---|---|---|---|
2 | 3分26秒34 | バーナード・ラガト | アメリカ合衆国 | 2001年8月24日 |
3 | 3分26秒69 | アスベル・キプロプ | ケニア | 2015年7月17日 |
4 | 3分27秒37 | ヌールディン・モルセリ | アルジェリア | 1995年7月12日 |
5 | 3分27秒64 | サイラス・キプラガト | ケニア | 2014年7月18日 |
日本記録 男子1500m競走 歴代5傑
タイム | 名前 | 記録日 | |
1 | 3分37秒42 | 小林 史和 | 2004年7月31日 |
---|---|---|---|
2 | 3分38秒11 | 渡辺 和也 | 2008年5月31日 |
3 | 3分38秒12 | 松枝 博輝 | 2019年6月1日 |
4 | 3分38秒24 | 石井 隆士 | 1977年9月3日 |
5 | 3分38秒49 | 佐藤 清治 | 1999年5月22日 |
世界記録 女子1500m競走 歴代5傑
タイム | 名前 | 国籍 | 記録日 | |
1 | 3分50秒07 | ゲンゼベ・ディババ | エチオピア | 2015年7月17日 |
---|---|---|---|---|
2 | 3分50秒46 | 曲雲霞 | 中国 | 1993年9月11日 |
3 | 3分50秒98 | 姜波 | 中国 | 1997年10月18日 |
4 | 3分51秒34 | 郎営来 | 中国 | 1997年10月18日 |
5 | 3分51秒92 | 王軍霞 | 中国 | 1993年9月11日 |
日本記録 女子1500m競走 歴代5傑
タイム | 名前 | 記録日 | |
1 | 4分07秒86 | 小林 祐梨子 | 2006年9月24日 |
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2 | 4分09秒30 | 杉森 美保 | 2005年4月9日 |
3 | 4分10秒00 | 吉川 美香 | 2007年5月5日 |
4 | 4分10秒08 | 陣内 綾子 | 2013年8月3日 |
5 | 4分10秒39 | 田村 育子 | 2002年6月23日 |