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助走をつけて投擲するのが特徴で、投擲競技で最も記録(距離)が長い種目。
やり投(やり投げ)のルール
やり投(やり投げ)とは
やり投は、助走の勢いをやりに伝え、やりをどこまで遠くまで投げられるかを競う競技です。選手はやりを片手に持ったまま助走路を走って勢いをつけ、やりを持った手の方からやりを投げます。
ハンマー投など他の投擲競技のように、回転して遠心力を利用したりすることは出来ません。
助走路の幅は4m、国内の大会では長さ30m以上、国際大会では33m50cm以上が必要とされています。
やりはどこに投げても良い訳ではなく、助走路の先端(スターティングライン)8m手前を中心とした標識(中心鋲)から角度28.96度※を示すラインの内側に入れなければなりません。
※角度が28.96度と細かいのは、角度ありきではなく中心鋲から90m離れた地点で45mの間隔になる角度として設定されているためです。
やりは先端部分の『穂先』、選手が握る部分の『グリップ』、そして穂先とグリップ以外の本体部分の『柄』に区別され、投じたやりは穂先が最初に地面につかなければファウルとなります。
陸上競技としては『やり投』と表記するのが正しいのですが、一般的には『やり投げ』槍投げ』と表記されることが多くあります。
やりの決まり
やり投はやりが違えば大きく記録が異なってくるため、重さや長さはもちろん、太さや重心の位置、表面の形状など様々な項目において細かく規定されています。重さは男子で800〜825g、女子で600〜625g、長さは男子で2m60cm〜2m70cm、女子で2m20cm〜2m30cmです。
やり投は投擲競技の中で最も距離が出る競技で、距離が出過ぎてくると他競技への支障や危険が出てくるため、やりの規定は変わってきたという歴史があります。世界記録が100mを越えてくると規定の変更が見直されてくるので、近い将来また規定が変わる可能性が高いと思います。(^^;
※2019年7月末現在の世界記録98m48cm
※2019年7月末現在の世界記録98m48cm
世界記録 男子やり跳 歴代5傑
記録 | 名前 | 国籍 | 記録日 | |
1 | 98m48cm | ヤン・ゼレズニー | チェコ | 1996年5月25日 |
---|---|---|---|---|
2 | 94m44cm | ヨハネス・フェッター | ドイツ | 2017年7月11日 |
3 | 93m90cm | トーマス・レーラー | ドイツ | 2017年5月6日 |
4 | 93m09cm | アキ・パルヴィアイネン | フィンランド | 1999年6月26日 |
5 | 92m72cm | ジュリアス・イェゴ | ケニア | 2015年8月26日 |
日本記録 男子やり跳 歴代5傑
記録 | 名前 | 記録日 | |
1 | 87m60cm | 溝口 和洋 | 1989年5月27日 |
---|---|---|---|
2 | 86m83cm | 新井 涼平 | 2014年10月21日 |
3 | 85m96cm | 村上 幸史 | 2013年4月29日 |
4 | 84m28cm | ディーン元気 | 2012年4月29日 |
5 | 81m84cm | 吉田 雅美 | 1990年7月10日 |
世界記録 女子やり跳 歴代5傑
記録 | 名前 | 国籍 | 記録日 | |
1 | 72m28cm | バルボラ・シュポタコバ | チェコ | 2008年9月13日 |
---|---|---|---|---|
2 | 71m70cm | オスレイディス・メネンデス | キューバ | 2005年8月14日 |
3 | 71m53cm | マリア・アバクモワ | ロシア | 2013年9月1日 |
4 | 70m20cm | クリスティーナ・オーバークフォル | ドイツ | 2007年6月23日 |
5 | 69m48cm | トリネ・ハッテスタート | ノルウェー | 2000年7月28日 |
日本記録 女子やり跳 歴代5傑
記録 | 名前 | 記録日 | |
1 | 64m36cm | 北口 榛花 | 2019年5月6日 |
---|---|---|---|
2 | 63m80cm | 海老原 有希 | 2015年5月10日 |
3 | 62m88cm | 森 友佳 | 2019年6月28日 |
4 | 62m37cm | 斎藤 真理菜 | 2017年8月25日 |
5 | 61m15cm | 三宅 貴子 | 2001年5月6日 |