プロが伝えるホントの健康情報
HOME >> 食事と栄養 >> 骨粗鬆症の予防にはカルシウム・ビタミンD・大豆製品が効果的!
骨粗鬆症は若いうちからの対策が非常に重要!

骨粗鬆症の予防にはカルシウム・ビタミンD・大豆製品が効果的!

年配の女性に多く見られる骨粗鬆症。この骨粗鬆症は、女性が閉経する前後の時期に、女性ホルモンの一種であるエストロゲンが減少し、ホルモンバランスが崩れることによって、骨からのカルシウム流出を防ぐ力が弱まり、骨がもろくなっていくことが最も大きな原因になっています。

この女性にとっては重要な心配ごととなる骨粗鬆症を防ぐには、以下の3つのルールを守って対策しておくことが非常に大事です。

ルール1

骨の主原料カルシウムをしっかり摂取する

皆さんご存知の通り、骨の主原料となるのはカルシウムです。
牛乳を筆頭とした乳製品や小魚など、カルシウムを多く含んだ製品を積極的に摂ることが骨粗鬆症に対して最大の予防策になります

ルール2

カルシウム吸収を促すビタミンDを摂取する

カルシウムはカルシウム単体では体内に吸収されにくいため、カルシウムの吸収を促してくれるビタミンDを併せて摂取すると効果的です

このビタミンDは青背魚やキノコ類に多く含まれています。動物性の青背魚に含まれているビタミンDの方が吸収に優れており、キノコ類は生より干し椎茸など、日光に当てたものの方が含有量が多くなります。

キノコのように日光に当てた方がビタミンDが増えるのは人体でも同じで、実はビタミンDは食事で摂らなくても適度な日光浴を行うことで体内で生成されます

最近は紫外線を意識して過度に日光を避ける風潮が強いですが(^^;、カルシウムを摂った食後に15分程度、陽ざしの強くない道をかるく散歩したりすることは骨を丈夫にする重要な習慣といえます。
日光を避けすぎると骨はスカスカに
日光を避けすぎると骨はスカスカに…(:_;)
ルール3

エストロゲンの減少を抑える

最後にエストロゲンの減少を抑えること。残念ながら閉経を防ぐ手立てはありませんので、エストロゲン自体が減少してしまうことは残念ながら防ぐことは出来ません。しかし、豆腐や納豆などの大豆製品に多く含まれているイソフラボンという成分にはエストロゲンに似た働きをすることが認められており、エストロゲン同様に骨からのカルシウム流出を防いでくれます
閉経が意識されるようになって以降は大豆製品を積極的に食事に摂り入れると良いでしょう。

以上の3つのルールが骨粗鬆症を防ぐ大きな柱となります。
この3つのルールをしっかり守ったうえで、以下の2つのルールも意識出来れば、さらに骨粗鬆症を未然に防ぐことが出来ます。

1.散歩など適度な運動を行いましょう

骨は適度な負荷をかけることによって丈夫になります。長距離のジョギングなどは骨への負担が大きすぎて逆に骨を痛める原因ともなりますが、短距離のジョギングや、散歩程度のウォーキングなど、軽めの運動は骨を丈夫にしてくれますので、積極的に日常生活に取り入れていきましょう。

2.加工食品に多く含まれるリンの過剰摂取に注意

リンはカルシウムと結合して骨の成分となる、骨づくりにとって大事な成分なのですが、このリンは過剰に摂取してしまうと逆にカルシウムの融解を促す、つまり骨を脆くしてしまうという厄介な性質があります。
リンはスナック菓子やウインナーなど、加工食品に多く含まれていますので、加工食品を多く摂る人は控えるよう心掛けてください。



最初に書いたように、骨粗鬆症は女性にとって必ずといっていいほど向き合っていかなければいけない問題と言えます。しかし、先手先手で手を打つことによって症状を和らげることは充分に可能です。

高齢になるとどうしても転倒しやすくなりますし、骨折もしやすくなります。骨折することが原因で生活レベルが一気に低下してしまう事例を、フィットネスクラブで働いている時に悲しい事ですが多く見聞してきました。

転倒しないようには日頃から運動をしておくことが大事ですし、万が一転倒してしまった場合でも、簡単に骨折したりしないように骨を丈夫に保つことも大事です。

老後を長く楽しく元気に過ごすためにも、若いうちから骨を守る意識をしっかり持っていただければ、と思います。(^^)

あなたへのおすすめ


▲このページのTOPへ
PC運営者について   MAILお問い合わせ