摂るべき脂質と避けたい脂質
脂質の控え過ぎはよくありません。良質な脂質はきちんと摂りましょう。
ダイエットをされている方など、脂質を控えられる方は多くいらっしゃいますが、過度に控えてしまうのは体にとってあまり良いことではありません。
それは、脂質が三大栄養素に含められているように、体にとって重要な栄養素であるからです。
脂質はホルモンなどの原料となって体の調子を整えたり、肌や髪の毛などの潤いを保つことに役立っています。ですから、過度に脂質を控えてしまうと体の調子が悪くなり、肌や髪の毛の潤いは失われてしまいます。
脂質の控えすぎは肌トラブルの原因に。
ダイエット中であっても、摂取するカロリーのうち、20%程度は脂質が占めるよう心がけるといいでしょう。残りの80%のうち、炭水化物を50%、たんぱく質を30%程度とするのが理想の栄養バランスです。
ただし、ひとくちに脂質といっても含まれる食品によって分子構造が異なり、体への影響も異なってきます。
脂質は体へ良い影響をもたらしてくれるものと、そうではないものの差が激しいのが特徴ですので、どのような脂質を摂るかも意識してください。
オススメの脂質は魚介と植物に含まれている脂質
青背の魚などに多く含まれる
EPAや
DHAといった脂質、亜麻仁油やえごま油などの植物などに含まれる
αリノレン酸、
リノール酸などがオススメです。これらの脂質は
血中コレステロール濃度を低下させたり血液をサラサラにするような効果が認められています。
控えるべきはやはり肉類と乳製品の脂質
肉類と乳製品の脂質は血中コレステロール濃度を高め、高血圧や心疾患などの遠因ともなりやすいので、やはり控えるべきでしょう。
脂身や皮の部分はもちろん、ラードやバターといった加工食品に含まれる脂質もよくありません。
挽肉料理にはかなりの脂が。(^^;
もっとも控えるべきはトランス脂肪酸
トランス脂肪酸とは植物油を加工して作られた人工的な脂質で、心筋梗塞などを引き起こす遠因ともなります。日本人は余り摂取しないので問題ない、と厚生省は発信していますが、量が少ないから大丈夫という事ではなく、体に悪いものは極力クチにしない方が良いと思います。
マーガリンやショートニングが代表的なもので、スナック菓子やフライドポテトなどの揚げ物などに多く含まれています。
トランス脂肪酸は子どもが好きなファーストフードやスナック菓子などに多く含まれていますので、お子様がいらっしゃる方はご配慮していただければと思います。
良質な脂質であっても摂り過ぎは厳禁
脂質は他の栄養素に比べてカロリーがかなり高いのも特徴です。炭水化物とたんぱく質がそれぞれ1gで4kcalなのに対し、
脂質は1gで9kcalと、炭水化物とたんぱく質の倍以上のカロリーがあります。
ですから、いくら良質な脂質であっても、摂り過ぎはやはり肥満に直結してしまいます。
- 良質な脂質を適量摂り、体に悪影響を及ぼすような脂質は極力摂らない
脂質は炭水化物とたんぱく質のように、まんべんなく多品目から摂る必要はありません。
体に良いものだけを、量も意識して摂るようにしてくださいね。(^^)
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