陸上競技のルール
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強靭な肉体と卓越した技術。熟練の技が魅力。

ハンマー投(ハンマー投げ)のルール

ハンマー投(ハンマー投げ)とは


skeezeによるPixabayからの画像

ハンマー投は、金属で出来た球(ヘッド)とハンドルをワイヤーで繋いだハンマーをどこまで遠くまで投げられるかを競う競技です
選手は直径2.135mのサークル内でコマのように素早くし、遠心力を利用してハンマーを投げ飛ばします。回転する数が増えれば遠心力も増しますが、ハンマーを投じる時のブレも生じやすくなるので一般的には3〜4回転で投げられます。
このハンマーはどこに投げても良い訳ではなく、サークル中心から角度34.92度を示すラインの内側に入れなければなりません。
※角度が35度ではなく34.92度と細かいのは、角度ありきではなくサークル中心から20m離れた地点で12mの間隔になる角度として設定されているためです。

素早い回転から高精度でハンマーを放つ技術力、そして体幹を中心とした強靭な肉体。
ハンマー投は精神面と筋力面での熟練が必要となる競技です。そのためトップ選手の世代も20代後半から30代と他競技に比べて高く、また選手寿命自体も長いのが特徴です。
陸上競技としては『砲丸投』と表記するのが正しいのですが、一般的には『砲丸投げ』と表記されることが多くあります。

ハンマーの決まり


ハンマーはヘッド・ワイヤー・ハンドルから構成されています。

ハンマーは上の図のように『ヘッド(頭部)』『ワイヤー(接続線)』『ハンドル』の3つのパーツで構成されています。
3つのパーツ全てを含んだハンマーの重さは一般男子で7.26kg(16ポンド)、女子が4kgです。男子の16ポンドは砲丸投の砲丸、またボウリング場に用意されている最も重いボールと同じ重さです。
ヘッドの直径は一般男子で11〜13cm、女子で9.5〜11cmと定められており、ヘッドからハンドルまでの両端の長さは一般男子で1.215m、女子で1.195mと定められています。

ハンマー全ての重さ ヘッドの直径 両端の長さ
一般男子 7.26kg(16ポンド) 11〜13cm 1.215m
一般女子 4kg(8.82ポンド) 9.5〜11cm 1.195m

世界記録 男子ハンマー投 歴代5傑

記録 名前 国籍
1 86m74cm ユーリ・セディフ ソビエト連邦
2 86m04cm セルゲイ・リトビノフ ソビエト連邦
3 84m90cm ワディム・デフヤトフスキー ベラルーシ
4 84m86cm 室伏 広治 日本
5 84m62cm イゴール・アスタプコビッチ ベラルーシ

日本記録 男子ハンマー投 歴代5傑

記録 名前 記録日
1 84m86cm 室伏 広治 2003年6月29日
2 75m96cm 室伏 重信 1984年7月15日
3 74m08cm 土井 宏昭 2007年6月16日
4 72m47cm 海老原 亘 2000年6月25日
5 72m43cm 野口 裕史 2013年10月7日

世界記録 女子ハンマー投 歴代5傑

記録 名前 国籍
1 82m98cm アニタ・ヴォダルチク ポーランド
2 79m42cm ベティ・ハイドラー ドイツ
3 78m80cm タチアナ・ルイセンコ ロシア
4 78m12cm デアンナ・プライス アメリカ
5 77m78cm グウェン・ベリー アメリカ

日本記録 女子ハンマー投 歴代5傑

記録 名前 記録日
1 67m77cm 室伏 由佳 2004年8月1日
2 67m26cm 綾 真澄 2006年8月19日
3 66m79cm 渡邊 茜 2016年5月3日
4 65m32cm 勝山 眸美 2018年6月3日
5 62m15cm 佐伯 珠実 2018年6月22日

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